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- スペシャルインタビュー NECネッツエスアイグループ3社が基幹システムをZACに統一
スペシャルインタビュー
NECネッツエスアイグループ3社が
基幹システムをZACに統一
- ソフトウェア受託開発業
- 従業員数201名以上
- プロジェクト別収支管理
- タイムリーな経営判断
- システム連携
- 関東地方
NECネッツエスアイグループ3社が
基幹システムをZACに統一
経営と現場が「ワンデータ」で
繋がる未来を目指す
“現場から経営まで、常に同じワンデータを見て意思決定を行う。
私たちが目指す方向性とZACのコンセプトがうまく合致しました。”
――経営システム本部 本部長 田畑 実様

- 東証プライム市場に上場するNECネッツエスアイ株式会社は、連結子会社であるNECネッツエスアイ・サービス株式会社、株式会社ニチワ、K&Nシステムインテグレーションズ株式会社の3社共通基幹システムとしてZAC Enterprise(以下、ZAC)を導入しました。共通のシステムを利用するメリットを最大化するため、3社は業務プロセスの統一に向けた議論からプロジェクトを始め、足掛け約3年にわたる工期を経てZACの導入を実現しました。ZACの導入効果、および、今後期待する効果について、経営システム本部本部長・田畑様、吉八木様にお話を伺いました。
NECネッツエスアイのグループ企業3社の共通基幹システムとしてZACを導入
- オロ:NECネッツエスアイの事業内容を教えてください。
- 田畑様:NECネッツエスアイ株式会社は、1953年にNEC(日本電気株式会社)から独立して以来、通信インフラの構築と技術革新に貢献してきました。時代と技術の変化とともに事業領域を拡⼤し、現在はDXソリューション事業、ネットワークインフラ事業、社会・環境ソリューション事業を通じて社会の様々なニーズに応えています。私たちの強みは施工力を持つSIerとしての独自のポジショニングです。これからも最先端のデジタル技術を活⽤し、企業や社会のデジタル変革を支えていきたいと思います。
- オロ:傘下のグループ企業3社にZACを導入いただきました。ZACの導入および利用のスキームを教えてください。
- 田畑様:NECネッツエスアイの連結子会社である、NECネッツエスアイ・サービス株式会社、株式会社ニチワ、K&Nシステムインテグレーションズ株式会社の3社にZACを導入しました。NECネッツエスアイは親会社として3社と合同プロジェクトチームを組成し、システムの選定からZACの導入作業をサポートしました。 構築したシステムはZACを軸に複数のクラウドサービスが連携する構成になっています。財務会計システム、受発注プラットフォームなどZACと連携する各システム、各クラウドサービスの契約はオロさんがまとめて取り交わし、当社グループはZACを含むワンストップサービスをオロさんから提供を受けるスキームになっています。
基幹システムの共通化で「経営情報の早期把握」「業務効率化」
「ITガバナンスの強化」を目指す
- オロ:グループ企業3社のシステム刷新をお考えになったきっかけを教えてください。
- 田畑様: 2020年頃、NECネッツエスアイ・サービス、ニチワの2社から個別に基幹システムについての相談がありました。内容は「経営情報の早期把握」「業務効率化」を実現したいので、基幹システムのリプレイスを支援してほしいというものでした。
- 2社ともにプロジェクトの予算実績管理を担当者個人がExcelで行っていたため、データ集約に時間がかかり、事業部や会社全体の経営情報把握が遅れるという問題が発生していました。また、システム間のデータ連携ができていないため、転記・重複入力が発生している、承認業務が紙書類とハンコで行われていたためテレワークに対応できないなど、デジタル化の遅れによる業務非効率も発生していました。
- 親会社のNECネッツエスアイとしては、以前から子会社のシステムを集約することでITガバナンスの強化を図りたい思いがあったのです。そこで、2社の基幹システムを共通のシステムに刷新することで「経営情報の早期把握」「業務効率化」「ITガバナンス強化」を一気に実現できないだろうかと考えました。ここにK&Nシステムインテグレーションズも加わったのは、同社はNECネッツエスアイ・サービスと同じシステムを使っており同じ課題を共有していたからです。3社に対して基幹システムを共通化する提案をしたところ、反応が前向きだったことから合同でシステム導入プロジェクトを開始することになりました。
グループ企業3社との対話や合意を重視しながら、
システム共通化の可能性を模索
- オロ:その後、システム導入プロジェクトはどのように進行しましたか?
- 田畑様: 3社で共通のシステムを導入するには、3社の業務プロセスを統一する必要があります。まずは各社の業務プロセスを入念にヒアリングし、業務プロセス統一の可能性がどれだけあるかを検証しました。
- 3社の業務内容、業務プロセスはバラバラで、1件あたりの受注金額も数億円から数千円までかなりの幅がありました。しかし、3社ともに案件・プロジェクトという単位で業務を行う点、完成・納品に至るまできめ細かに原価管理を行う点は共通していました。それならば業務プロセスも合わせられるだろう、むしろ、積極的に合わせていこうという思考に切り替わり、そこからは具体的なシステム製品の選定に入りました。 トップダウンではなく、各社との合意や対話を重視しながらプロジェクトを進めたので、システム選定に至るまで1年以上の時間がかかっています。
ZAC選定3つの決め手「プロジェクト予実管理」
「Fit to Standard」「拡張性・連携性の高さ」
- オロ:ZACを選定するまでのプロセスを教えてください。
- 吉八木様: 1次選定で5社にRFP(提案依頼書)を送付し、最終選定では2社を比較検討してZACの導入を決めました。1次選定の5社は下記基準を満たす会社・システムを選定しました。
- オロ:最終的にZACを選定した理由を教えてください。
ZAC選定の理由①プロジェクトの予算実績管理を理想的な形で行える
- 吉八木様: ZACはプロジェクトの始めに売上・外注費・労務費などの予定を入力して利益の予算を立てます。その後、発注処理や作業工数登録など原価に関連する処理を行うと自動的に原価予算が実績に置き換わり、プロジェクトの利益見込みが更新されます。つまり、会社内の全プロジェクトの予算実績管理が常に最新に近い状態に保たれるわけです。
- 以前のプロジェクト予算実績管理は、担当者個人がExcelで属人的に管理していたので、ステータスが最新でない、原価見積をどのような根拠で行ったのかわからない、経営数値を把握するにはExcelを集約しなければならない、などの問題が起きていました。ZACならこれらをすべて解決できると期待しました。
- 田畑様:プロジェクト単位で正確な数字を担保できれば、それをそのまま積み上げることで事業部や会社全体の経営数値になります。 「現場の情報がそのまま経営データになる」という状態はシステム刷新で実現したいことの1つでした。私たちの目指す方向性とZACのコンセプトがうまく合致したことが選定理由の1つになっています。
ZAC選定の理由②「Fit to Standard」を実現できる
- 吉八木様: ERP導入にあたりカスタマイズは極力抑えたいと考えていました。 ZACは多数のパラメータをシステム内部に備えていて、それらをON/OFFすることで自社が求める機能を設定することができます。ZACならカスタマイズを抑えて、いわゆる「Fit to Standard」を実現できると期待しました。
Fit to Standardを実現する
ZACのパラメータ設定
2006年以来蓄積してきた約13,000個* のパラメータ(機能の部品)の組み合わせにより、
カスタマイズを極力抑えながら、業務に最適化されたシステムを構築します。
パラメータについて詳細はこちらを御覧ください。
ZAC選定の理由③高い拡張性・連携性によりマルチクラウドを実現できる
- 吉八木様: ERP1つですべての機能を実現するのではなく、必要に応じて様々なクラウドサービスを適材適所で組み合わせる、マルチクラウドを実現したいと考えていました。そのため、選定では他システム・他サービスとの柔軟な連携が可能かどうかを重視しました。 ZACはAPI連携やCSV出力により外部システムと柔軟に連携することができました。
ZAC選定3つの理由
プロジェクトの予算実績管理を理想的な形で行える
発注・工数登録などのシステム処理に応じてプロジェクト予算実績を自動更新
組織内の全プロジェクトの予算実績をタイムリーに把握できる
Fit to Standardを実現できる
パラメータのON/OFFにより求める機能設定が可能
カスタマイズを抑えて自社業務にフィットする基幹システムを構築できる
高い拡張性・連携性により
マルチクラウドを実現できる
API連携やCSV出力により外部システムとの柔軟な連携が可能
ZACと複数のクラウドサービスを組み合わせたシステム基盤を構築できる
関係者の意識統一を徹底することで3社の業務プロセス統一を実現
- オロ:ZACの導入作業で、苦労された点や印象に残っている点についてお聞かせください。
- 田畑様: 苦労したのはやはり3社の業務プロセスを統一する作業でした。 統一に向けた話し合いでは、当然各社から様々な要望が出てくるわけです。その度に「それを採用すると3社共通で行うことになるが本当に良いか?」という問い掛けを行ってきました。
- これは約3年間におよぶシステム導入プロジェクトの最初から最後までずっと言い続けてきたことです。 これを徹底してくり返すことで、少しずつ関係者の意識が「自社のことだけでなく全体を考えよう」と言う方向にまとまっていったように思います。
- 吉八木様: オロさんがこのプロジェクトを本当に一生懸命やってくれたことも3社の意識がまとまった理由の1つだと考えています。例えば、オロさんは私たちの要望に対して「できません」と否定するのでなく、「こういう運用をすれば同じ目的が果たせます」と最善の方法を提案してくれました。オロさんの真摯な姿勢を見て、関係各社が自社の要望をただ主張するのでなく、お互いに譲り合いながら優先順位を決めていこうという意識に変わっていったように思います。
- ただし、個社ごとに「どうしてもここだけは譲れない」という部分はあったので、それについては標準機能とは別に追加機能を開発し、標準機能も追加機能もどちらも使えるという状態にしました。大前提として3社が同じシステムを使うという軸は最後まで貫くようにしました。
ZAC導入により3社で月間2,000時間の工数削減の見込み
グループ企業間の連携強化にも大きく貢献
- オロ:ZAC導入の効果を教えて下さい。
- 田畑様: ZACの稼働は、ニチワは2023年5月から、NECネッツエスアイ・サービスとK&Nシステムインテグレーションズは2023年10月から始まっています。まだ稼働から間もないため、本格的な導入効果はこれからですが、現時点で得られている効果についてお話しします。
ZACの導入効果①:業務効率化
業務のデジタル化により3社合計で月間2,000時間の業務工数削減の見込み
- 田畑様: 経営管理、経理、システム運用、申請・承認、その他事務作業など11の業務でデジタル化、効率化が進みました。 例えば、紙書類とハンコで行っていた申請・承認業務はZACのワークフローに変わり、承認者はわざわざオフィスに出向く必要なく社外からスマートフォンで承認を行えるようになりました。 協力会社への注文書メール送付は手作業でのメール送付を廃し、ZACと連携しているクラウドサービスを活用し、クラウド上で発注業務が完結する管理体制に変わっています。削減された業務工数は3社合計で月間2,000時間におよぶ試算です。
ZACの導入効果②:ITガバナンス強化
システム・業務プロセスの統一により内部監査工数を1/3に削減できる見込み
- 田畑様: これまでは、各社ごとにシステム導入し、個別最適化になっていました。 システムがZACに統一されたことで、これからは改修が1度で済むようになります。 セキュリティ対策でも同様に個社ごとに対応を行う必要がありません。これにより ITガバナンスの強化が期待できます。
- 今後は3社に対して行う内部監査業務も効率化できると思います。 これまでは3社が異なるシステム、異なる業務プロセスだったため、それぞれどこにリスクがあるかを見極めながら監査を行う必要がありました。 ZACによりシステムと業務プロセスが統一されたので、 今後は監査ポイントを標準化できます。内部監査にかかる工数を1/3程度に抑えられるのではないかと思います。
ZACの導入効果③:グループ企業間の連携強化
共通のシステムを利用することで企業間コミュニケーションが活発に
- 田畑様: これまでグループ企業同士のコミュニケーションというものはほとんどありませんでした。 今回、ZAC導入プロジェクトを通じて3社の距離が縮まったことで、 お互いに情報交換や相談しあう文化が生まれました。 親会社が音頭を取らなくてもグループ企業同士で問題を解決しようと自発的に動いてくれるようになったので、これは非常に良かったと思います。3社ともみな同じZACを使っていますので、 今後ZACの有効な活用方法などを情報交換することで、より多くのシナジーが生まれることを期待しています。
NECネッツエスアイグループ3社
ZAC導入3つの効果
業務のデジタル化で月間2,000時間の工数削減見込み
ZAC導入を機にアナログな業務プロセスの見直しを実施
グループ企業3社合計で月間2,000時間の業務工数削減の見込み
システム・業務プロセスの統一による
ITガバナンスの強化
グループ企業3社の基幹システム・業務プロセスの統一により
内部監査、セキュリティ対策、システム改修対応を効率的に行える
共通システムの利用によるグループ企業間の連携強化
共通システムを利用することで企業間コミュニケーションが活発に
グループ企業間の情報連携が促進され、グループ経営の強化が期待できる
経営から現場まで、全員が同じワンデータを見て
意思決定できる状態を目指す
- オロ:ZACの活用について今後の展望を教えてください。
- 田畑様: システム刷新の目的である「経営情報の早期把握」達成に向けて、現在2つの取り組みを初めています。
- 1つはZACによるプロジェクト予算実績管理の運用強化、もう1つはZACのデータを活用した部門別の予算実績進捗の可視化です。これが実現すれば、予算会議や経営会議の度に多大な工数をかけてデータを用意する必要がなくなり、スピーディーな経営判断が行えるようになります。現場、予算管理部門、経営層が常に同じワンデータを見て意思決定や議論が行える状態を目指して、ZACの運用をより洗練させていきたいと考えています。
- あとは、現在別のグループ企業にもZACを導入する計画を進めています。共通のシステムと業務プロセスを採用する企業が増えることで、業務効率化、ITガバナンスの強化、グループ企業間の連携強化など、ZACの導入効果がさらに大きくなるものと期待しています。
- オロ:最後に今回のプロジェクトの成功要因を教えてください。
- 吉八木様: 今回のプロジェクトの成功は、5社(NECネッツエスアイ、NECネッツエスアイ・サービス、ニチワ、K&Nシステムインテグレーションズ、オロ)のリーダーがプロジェクトを自分事として捉え、それぞれが責任感を持って取り組んだことに尽きると思います。
- プロジェクトの重要な局面では、プロジェクト関係者が全員参加する夕会を毎日開催して課題の共有や優先順位の決定を行いました。ここにはもちろんオロさんも参加して、私たちの要望に臨機応変に対応してくれました。また、現場のメンバーだけでなく、オロさんが会社一丸となって私たちの取り組みをバックアップしてくれたことも成功の要因だったと思います。
- 田畑様: プロジェクトに参加する5社がお互いをパートナーと考え、尊重しあえたこともプロジェクト成功の要因だと思います。オロさんにはこれからも良きパートナーとして、私たちの取り組みを支えていってほしいと思います。
- オロ:嬉しいお言葉ありがとうございます。 今後ともご期待に応えられるよう尽力して参ります。本日はありがとうございました。
ZACの機能や価格を詳しく知るなら
ZACはIT、クリエイティブ、コンサル業をはじめとした知的サービス業を中心に1,000社を超える企業様に導入いただいています。
製品パンフレットで導入メリット、詳しい機能をご覧ください。
インタビュー企業
NECネッツエスアイ株式会社
- 事業概要:
- 宇宙から海底まで繋がる通信インフラの構築・運用から、活き活きしたコミュニケーションを行うための仕組みや制度づくりのサービスまで、様々な「コミュニケーション」を事業領域としています。最先端の通信技術、デジタル技術を活用することで、便利で豊かな社会の実現に貢献していきます。
- 所在地:
- 〒108-8515 東京都港区芝浦3-9-14
- 創立:
- 1953年12月1日 (設立:1953年11月26日)
- 社員数:
- 7,825人(2023年3月31日現在:連結)
- インタビュー協力:
- 経営システム本部 本部長 田畑 実 様
- 吉八木 靖明 様

ZAC導入企業紹介
NECネッツエスアイ・サービス株式会社
- 事業概要:
- IT戦略のパートナーとして、創業以来長年培ってきた現場力をもとに、通信ネットワークの設計から構築、施工・工事、保守、運用サービスまで、一貫したソリューションを提供しています。
- 所在地:
- 〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-1 オームビル4階
- 設立:
- 1988年7月1日
- 社員数:
- 653名

株式会社ニチワ
- 事業概要:
- 設立70年以上の確かな実績に基づくネットワーク技術により、音声ネットワーク、コンピュータシステムの構築・運用・保守を提供しています。兵庫県神戸市に本社を構え、関西を中心に様々なお客様に向けてニーズに即した最適なICT環境を構築します。
- 所在地:
- 〒651-0084 兵庫県神戸市中央区磯辺通2-2-16 三宮南ビル8F
- 設立:
- 1953年1月
- 社員数:
- 160名(2023年6月現在)

K&Nシステムインテグレーションズ株式会社
- 事業概要:
- 2018年8月より、NECネッツエスアイとKDDI株式会社との合弁会社としてスタートし、モバイルインフラ建設工事のほか、ネットワーク構築、運用・保守などau/KDDIの通信品質の向上に向けた幅広い領域で事業活動を行っています。
- 所在地:
- 〒163-1035 東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー35F
- 設立:
- 2018年5月
- URL:
- https://www.knsi.jp/
- 社員数:
- 171名(2023年7月1日現在)※役員除く
