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株式会社シティアスコム ZAC導入事例
- ソフトウェア受託開発業
- 従業員数201名以上
- プロジェクト別収支管理
- タイムリーな経営判断
- 自社システムの老朽化・保守切れ
- 九州・沖縄地方
経営のレベルをさらに上へ
九州を代表する情報システム会社が
ZACを選んだ理由
“導入プロジェクト発足時に定めたスコープとZACの機能とは9割超の合致率がありました。 ZACを活用することで、損益管理の効率化と、正確性が担保できています。” ──執行役員 角谷 英一 様
- オロ:事業内容について教えてください。
- 篠原様:アプリケーションの開発に核を置きながら、ネットワークの設計やシステム保守・運用、学校パッケージの展開といった様々なソリューションを提供しており、お客様からの信頼に支えられ、九州トップクラスのICT企業に発展してきました。金融、製造、医療、製薬、建築、不動産など、あらゆる業種のシステム開発を手掛けています。
- 2021年1月8日に創立50周年を迎えました。2022年には新たにデータ分析会社を設立しており、世の中の動きに合わせて、お客様と地域のDX支援を目的に、幅広くITサービスを展開しています。
旧システムの保守切れに伴い、リプレイスのプロジェクトが発足
- オロ:今回のシステムリプレイスの背景と、目的について教えてください。
- 篠原様:旧システムの保守期限が2022年6月に差し迫っていたことを発端に、システムリプレイスのプロジェクトを開始しました。
- オロ:最初に弊社にお問い合わせいただいたのが2019年の2月だったので、旧システムからのリプレイスに向けてしっかりと情報収集されていた印象です。また、パッケージにこだわって基幹システムを探されていた理由をお聞かせください。
- 篠原様:旧システムは業務に合わせて様々なカスタマイズをした結果、パフォーマンス低下や、バージョンアップ時の想定外のコスト発生といった課題が生じていました。今後の法改正などの際にも大幅な改修を行うことなく使い続けられるように、「クラウド」で「ノンカスタマイズ」という点を重視して探していました。
基幹システムの刷新に併せて経営も強化
- オロ:基幹システム刷新のタイミングで解決したいと考えていた経営課題はございましたか?
- 篠原様:もともと開発部門と営業部門がそれぞれの案件管理データをもとに損益管理をしており、集計方法が部門毎の事情で少し異なる点があり、全社的な計数把握に課題がありました。例えば、同じ案件に対しても、開発部門と営業部門では確度評価が相違するようなケースもあり、属人化による弊害が起きていました。
- このような状態ですと計数確定に時間がかかり、経営管理面で支障が出かねないので、システム刷新の際に併せて解決するつもりで選定しました。案件管理データが一元化され、集計方法が統一されたことは、経営管理機能の強化にも繋がっています。
「各部門との認識共有」にこだわった導入プロジェクト
- オロ:ZAC導入時のプロジェクト体制について教えてください
- 角谷様:プロジェクトマネージャーの下に、ZAC導入プロジェクト専任の「事務局」と、管理部門を代表する業務ごとの「分科会」を置きました。また、事務局のメンバーには、旧システムの担当者ではなく、大規模なプロジェクトマネジメント経験のあるメンバーを専任でアサインしました。
- オロ:事前にしっかりと体制を組んでいただき、ありがとうございました。
ZACをスムーズに導入いただけたプロジェクトの進め方について教えてください。 - 篠原様:私は途中からプロジェクトの統括責任者として参画しましたが、各部門と事務局との橋渡し役を担い、各部門との認識共有を徹底しながら進めることで、スムーズなローンチを迎えられるよう注力しました。
- 社長からは「新しい機能や業務フローに変わることで、各部門に支障が出ないか。各部門と十分な認識共有が必要。」という点を重視していましたので、そこまで担保するよう心がけました。
- 藤田様:私は事務局メンバーではありませんでしたが、篠原が話した通り、体制強化をした時期から、客観的に見ても社内でプロジェクトの推進力が増したことを実感できました。
ノンカスタマイズにこだわったERP選定
- オロ:ZACを採用いただいた決め手は何でしたか?
- 角谷様:ノンカスタマイズで導入できるという点を重視していたのですが、ZACは標準機能でプロジェクト損益管理機能がついており、ほとんどカスタマイズなしで要件を満たすという点で選びました。もともとパッケージに業務を合わせるというポリシーではあったのですが、導入プロジェクト発足時に定めたスコープとZACの機能とは9割超の合致率がありました。
- ノンカスタマイズにこだわったもう一つの理由としては、今後の制度変更の負荷を減らしたいと考えていたからです。以前のシステムでは、すでにカスタマイズを繰り返していたため、インボイス制度や電子帳簿保存法のような大きな制度変更への対応において、保守対応の負担増やバージョンアップコストの大幅な増加などの懸念がありました。
- ZACをノンカスタマイズで利用することで自動バージョンアップの対象になりますし、制度変更時の負荷低減が期待できます。また実際にバージョンアップコストが不要になったことで、社内システムにかかるコスト削減にも繋がりました。
各部門の業務効率化と経営数値の正確性に寄与
- オロ:ZAC導入後の効果はいかがですか?
- 角谷様:まず営業部門の業務効率化という点では、紙帳票の削減を実感しています。元々月に300枚の見積もりをExcelやWordでそれぞれの営業が作っていました。現在はそれら全てがZACで作成・印刷できるようになり、大幅な効率化になりました。
- 経営数値の面でも、営業部門が登録する見込みと開発部門で管理する見込み数値に差があるという課題がありました。ZACを活用することで、案件データは一元化&可視化され、損益管理の効率化と正確性が担保できています。もともと各部門が異なるExcelを集計元として使っていたのですが、ZAC導入後はZACに入力する情報を「正」とし、経営判断の元となる情報から属人性が排除されることで業績予測の精度が上がりました。
- 月次決算に関しても、伝票入力から収益確定までのリードタイムを短縮できました。間に手入力を挟まず財務会計システムから財務諸表を出力できるので、経理業務が楽になったと声が上がっています。
ノンカスタマイズで経営の高度化
導入による3つの効果
ペーパーレス化で営業部門の業務効率化
営業一人ひとりがExcelやWordで作成していた見積もりをZACに統一
月300枚にものぼる見積もり作成作業を効率化
正確な数値を元にした経営判断が可能に
損益情報をZACで一元管理、経営層が損益を正しく把握できるように
通期の業績予測の精度も向上した
集計業務の属人化解消
案件ごとにExcelで管理していた情報を、ZACへ一元化
月次決算のための集計作業などが標準化された
更なる効率化を目指し、情報システムのプロがZACに寄せる期待
- オロ:今後ZACに期待する点があればお聞かせいただけますでしょうか
- 篠原様:ZACを導入し、帳票出力や経理業務の効率化、損益情報をはじめとする経営数値の一元化が実現できました。しかしながら、他のサブシステムとの間の連携においては手入力での作業がまだ残っていますので、手作業を削減し、自動で連携する部分をさらに広げたいと思っています。
- ZACを導入してから半年が経ち、システム評価の二次分析に入っています。オロ社には、今後長くお付き合いするユーザーの立場として、制度変更への対応はもちろん、ZACで保有するデータやログの分析機能なども検討いただき、経営管理機能の更なる拡充を図っていただけたらと思っております。
- オロ:ZACがご期待に添えるように今後も尽力してまいります。本日はありがとうございました。
ZACの機能や価格を詳しく知るなら
ZACはIT、クリエイティブ、コンサル業をはじめとした知的サービス業を中心に1,000社を超える企業様に導入いただいています。
製品パンフレットで導入メリット、詳しい機能をご覧ください。
株式会社シティアスコム 概要
- 事業概要:
- 金融系・流通系のソフトウェア開発を主に行う、総合情報システムサービス会社。1971年の創業以来、アプリケーション開発を核におき、ネットワークシステムの設計・保守・運用といった幅広いフィールドを展開し、九州の独立系最大手へ成長する。
- 所在地:
- 〒814-8554 福岡県福岡市早良区百道浜2-2-22 AITビル
- 設立:
- 1971年1月
- 社員数:
- 478名(2022年4月時点)
- インタビュー協力:
- 常務取締役 篠原 正浩 様
- 執行役員 角谷 英一 様
- 経営管理本部コーポレートIT部 副部長 藤田 徹郎 様