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AZAPA株式会社 ZAC導入事例

  • ソフトウェア受託開発業
  • 従業員数51〜100名
  • 未来の売上・利益予測
  • スピーディな原価計算
  • 属人化の解消
  • 紙やExcelからの脱却
  • 中部地方

案件損益の着地見込みを週次で見える化
「クラウドERPだからできる管理会計」を実現

"案件別の損益や工数予実を管理するとなれば、Excelや複数のシステムをつかった業務管理なら必ず手作業が発生するので、そうなると週次でのモニタリングは負担が大きすぎて難しいはずです。だからこそ、一元管理できるZAC Enterpriseには大きな利用メリットがあります。"
──管理統括部長 宮田 豊様

自動運転制御システムをはじめ、自動車産業に先駆的なソリューションを提供するAZAPA株式会社は、経営管理を強化するためにZAC Enterpriseを活用。スピーディーで正確な個別原価計算をはじめとして、管理会計の実践、内部統制の確立、働き方改革への対応、月次決算早期化まで実現しています。ZAC Enterprise導入の理由やその効果について、管理統括部長・宮田様にお話を伺いました。

自動車産業に先駆的ソリューションを提供するエンジニアリング企業

オロ:AZAPA様の事業内容を教えてください。
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宮田様:AZAPAは、自動車分野で新技術・先端技術の開発に取り組むエンジニアリング企業です。自動運転の要となる先進運転支援システムをはじめ、様々な技術の企画、開発、商品化に取り組んでいます。
日本のみならず世界を代表する自動車メーカーに我々のコア技術を提供しながら、これからの時代に求められる「新しい車」を生み出そうと日々開発に取り組んでいます。
オロ:宮田様の業務内容を教えてください。
宮田様:管理統括部長として経理・総務・財務の取りまとめを行っており、経営分析やKPIの策定などを通じて経営陣の意思決定を支えています。

Excel管理から脱却し、経営状況・案件進捗を見える化したい

オロ:ZAC Enterprise導入前の課題について教えてください。
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宮田様:以前はExcelで経営管理・業務管理を行っていましたが、ほとんど機能していませんでした。VBAやマクロで緻密な管理シートを作成したものの、データの入力・更新が徹底されず、またデータがあちこちに分散してどれが正しいのか判別できなくなり、うまく管理できなかったのです。
結果として現在進行中の案件を把握しているのは担当個人だけ、という属人的な管理になっていました。原価も最初にざっくり工数を見積もるだけであり、実績の原価や粗利を正確には把握できていなかったように思います。
2008年の創業から事業が成長して案件数が増え、2011年にベンチャーキャピタルから出資を受けたことを機に、経営状況やビジネス進捗の「見える化」に取り組むべくシステム導入を検討しはじめました。

引合管理から請求・入金管理まで、一気通貫の業務プロセスを構築

オロ:ZAC Enterpriseの利用方法を教えてください。
宮田様:まず、お客様から見積依頼をいただいた段階で案件を登録します。その案件に開発担当者を個人指名でアサインし、予定の作業工数を入力すると、担当者別の時間あたり作業単価が掛け合わされて原価見積が算出されます。
原価見積をもとに売値を決めて見積書を発行すると、その後は受注登録、売上登録、請求書発行、とフローに沿って業務が流れていきます。また原則すべてのフローに電子申請・承認が組み込まれているのもポイントで、これが内部統制の強化に役立っています。
受注したあと、開発者は日々「どの案件で」「何時間作業したか」をZAC Enterpriseに入力します。残業管理の目的もあり、入力内容は週次で確定するルールを設けました。入力された作業時間はZAC Enterprise内で集計され、案件別の実績原価として算出されます。月次決算のタイミングでは共通費・間接費の自動配賦機能をつかって、より正確な案件別の原価・利益をチェックしています。

案件別利益の見える化で、経営判断とスピードと質が向上

オロ:ZAC Enterpriseの導入効果を教えてください。
宮田様:案件ごとの利益率をはじめ、様々な経営数値をタイムリーに把握できています。以前のExcel管理では仕掛中案件の利益が把握できず、案件終了後になって規定の利益率の半分にも届いていないと判明することもありました。
ZAC Enterpriseを導入してから原価見積時の利益率はもちろん、仕掛中案件の利益率や、着地時点の見込み利益率が把握できるようになりました。経営会議や取締役会でも規定利益率を下回りそうな案件があれば原因や対策を確認して、早めの対策を打てるようになっています。
また案件内容についても、それまで担当者だけが把握していた情報が全社で共有できるようになりました。おかげで受注前の段階で「この案件は初めての分野だから苦戦しそう」「規定利益率は下回るものの、ノウハウは社内に蓄積できるだろう」といった判断ができています。これもZAC Enterprise導入の大きな効果です。

研究開発に投入された累積原価をモニタリングし、研究続行の可否を判断

オロ:AZAPA様は研究開発にも積極的に取り組まれています。研究開発案件ではどのようにZAC Enterpriseを利用していますか。
宮田様:今、自動車業界は「100年に1度の変革期」と言われていて、新分野・新技術に遅れを取ると企業として一気に衰退してしまう可能性があります。そこで、クライアントのいる通常案件とは別に自社での先行投資案件、いわゆるR&Dにも力を入れています。
先行投資案件は複数あり、それぞれに開発予算の上限を定めています。通常案件と違って売上が立たないので、各案件に投入された累積原価をZAC Enterpriseで集計し「開発予算を超過していないか」「どのような研究成果が得られたか」を月次の経営会議でチェックしています。これらの情報は、研究続行可否の意思決定に不可欠です。

従業員一人あたりの生産性、クライアント別の売上比率をKPIとして確認

オロ:案件別の損益や原価以外で見ているKPIはありますか。
宮田様:たとえば従業員一人あたりの生産性(売上高・利益)や、クライアント別の売上比率を見ています。私が入社した時にはすでにZAC Enterpriseが導入されていたので、どのようなデータが出力できるのか、個人的にいろいろ試してきました。その試行錯誤の中から「こういう経営数値、KPIがあった方がいい」と閃いたものを、経営会議で使う資料の中に少しずつ加えて経営陣に提案しています。
ZAC Enterpriseは出力される情報の粒度がものすごく細かいので経営分析に役立っています。特に「誰が、どの案件の、どの作業に、どれだけ時間を費やしたか」という作業時間データは、こんなにも細かく出るのかと驚かされました。原価の大半が労務費である当社にとって、利益率を高めていくためには「作業時間分析」が欠かせないので重宝しています。データはすべてCSV出力できるのも便利で、まだまだ新たなKPIを策定できないかと模索中です。

仕訳データ連携で月次決算を2週間から5日に短縮

オロ:導入後、ZAC Enterpriseに追加した機能等はありますか。
宮田様:ZAC Enterprise内のデータを仕訳データに変換し、財務会計システムに連携する機能を追加しました。連携の実現で、内部統制プロセスにのっとった正確な会計データをスピーディーに作れています。以前は2週間ほどかかっていた月次決算が5日で完了できていますが、ただこれは、現場社員がデータの登録に協力してくれるおかげでもあります。ZAC Enterpriseのアウトプット機能さえ使えば1日でも終えられるので(笑)。
現場の協力を得るために「36協定への対応や残業管理に向けて、勤怠・工数の実績を週次で入力してほしい」と管理統括部から粘り強くアナウンスした結果、データの集まりが早くなりました。そのほか業務処理にヌケモレがあれば、ZAC Enterpriseから担当者にアラート通知が飛ぶのも役立っています。勤怠・工数が週次で締められるようになったことは、月次決算の早期化だけでなく原価管理にもプラスの効果が出ています。

残業を抑止するアラート通知で「働き方改革関連法」に対応

オロ:「働き方改革」にもZAC Enterpriseを活用されているのですか。
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宮田様:当社は「働き方改革関連法」における大企業カテゴリに該当する可能性があったので、2019年4月1日からの法施行に向けて準備を進めてきました。具体的にはZAC Enterpriseにカスタマイズを行い、従業員の月の残業時間が30時間、50時間のしきい値を超えると、上長にアラート通知がメールで届くようにしています。
以前から残業が多い従業員には上長の声掛けやヒアリングを行っていましたが、アラート通知によって対策が確実になりました。従業員にもアラート通知が届くので、本人への意識付けにもなり、過重労働の防止に効果があると感じています。


経営管理におけるZACの活用ポイント.jpg

ZAC Enterpriseは経営管理の体制強化に有効なシステム

オロ:最後に、ZAC Enterpriseで特に気に入っているポイントをお聞かせください。
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宮田様:やはりZAC Enterpriseのコンセプトである「一元管理」の恩恵が大きいと思います。案件の引合から受注、売上計上、請求・入金に至る一気通貫した流れの中に、開発者の作業時間集計が密接に連携していて、労務管理も個別原価計算も行える。しかもそれらはすべて内部統制プロセスにのっとったもので、正確な財務会計データ、管理会計データの生成に繋がっています。
このレベルの業務管理はExcelでは出来ないですし、仮に複数のシステムを連携させても実現できないと思います。案件別の損益や工数予実を管理するとなれば必ず手作業が発生するので、そうなると週次でのモニタリングは負担が大きすぎて難しいはずです。だからこそ、一元管理できるZAC Enterpriseには大きな利用メリットがあると思います。
オロ:ありがとうございました。

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AZAPA株式会社 会社概要

事業概要:
AZAPAは『人とクルマの調和』の実現に向け、自動車産業を基点とする先駆的な価値を創造しています。5つの事業──オートモーティブ事業、エネルギー事業、インフォメーションテクノロジー事業、コミュニケーションテクノロジー事業、研究開発事業──から生まれる様々な製品・ソリューションを組み合わせ、我々の夢である『Brand new values for vehicle(クルマの新しい価値)』をカタチにしていきます。
所在地:
〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦二丁目4番15号 ORE錦二丁目ビル 2F
URL:
https://www.azapa.co.jp/
設立:
2008年7月
社員数:
100名(単体)
インタビュー協力:
管理統括部長 宮田 豊 様

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