「いま忙しい?」デキる広告パーソンはこう答える!回答20選
2020/10/09公開
業務の中でしばしば聞かれる「いま忙しい?」という質問。なんと答えるべきなのか一瞬固まってしまうことはありませんか?実際に忙しい時、そうでもないけど集中している時、クライアント編や先輩・上司編などのカテゴリに分けてよくある回答パターンをまとめました。
目次
ほとんどの人が一度は聞かれたことがある「いま忙しい?」
広告代理店の仕事のほとんどはプロジェクトチームで行われるので、営業、マーケティングや制作、媒体などいずれの職種においても、チームワークやコミュニケーション能力が求められます。一人で業務を遂行していくことが難しく、様々な業務を社内外の関係者に依頼し、それらをまとめて仕上げていく調整役が広告パーソンの主な仕事。仕事の自己完結が困難で、関係者から仕事の"上がり待ち"が多く発生することも「多忙」の背景の1つ。
そこでクライアント、上司、同僚、後輩...多くの関係者から聞かれた経験がある「いま忙しい?」という質問。みなさんはどう返答しているでしょうか?社内外の関係者と良好なコミュニケーションを取るためのベストな回答を考えていきましょう。
デキる広告パーソンが答える「いま忙しい?」に対する回答20選
「いま忙しい?」という質問は、人によっては挨拶代わり、人によっては仕事を頼みたい場合や飲みに行きたい場合と様々。ただ問題は、質問だけではその意図が読みきれないこと。
押しつぶされそうなくらいタスクが溜まっているのにさらに仕事が降ってきたり、逆に忙しいフリをしてしまったがためにおもしろそうな仕事やプライベートな誘いを逃してしまったりすることも...。
そうしたことを避けるためにも、質問をしてきた人との関係性や状況を汲み取り、回答をしなければなりません。「クライアント」「先輩・上司」「同期・後輩」それぞれに「いま忙しい?」と聞かれたときのよくある回答パターンを紹介していきます。
クライアント編
クライアントから「いま忙しいですか?」と聞かれたときは、最も頭を働かせなければいけないシーンの一つです。
会話のきっかけとして深い意味がない場合や、逆に自分が忙しいかどうか聞いてほしい場合ならばよいでしょう。しかしそうではない場合、新しい案件の相談なのか、それとも今夜中に何か重い作業を振られるのか、シチュエーションによっては、安請け合いをして自分の首を絞めてしまうリスクもあります。
いわゆる"お得意さま"から、打ち合わせの冒頭などで聞かれた場合の返答です。特に営業担当者が多く使うパターンで、仕事をもらっていることへの感謝のニュアンスも込めて使います。
いえ、今はそれほどでもないですよ
より率直なコミュニケーションを取れる関係性になっている場合の回答例。ただし、急にかかってきた電話でこの返答をすると、「あ、であればちょっとお願いしたいことがあって...」と、急ぎの仕事を頼まれたり、飲みに誘われたりする可能性もあります。特に夜は要注意(?)です。
忙しいのはありがたいんですけど、こんなことがありまして...
打ち合わせの冒頭で、お互いが部長同士、現場社員同士など、社内での立場が似ている状況で仕事の"あるあるネタ"を披露するのも定番です。
まあ、そこそこですね〜...
あえてどっちとも取れないような回答をするパターン。早く本題に入っていきたい場合などに、相手の気を悪くさせないような言い方で次の話題に切り替えていきます。
○○さんはいかがですか?
相手が話を聞いてほしそうな空気を感じたら、逆に質問を返すのもコミュニケーションとして1つのパターンです。また、「いま忙しい?」のあとに何か頼み事をしてくるタイプの人をかわす手段としても良いかもしれません。
今日はこれから出てしまうんですよね...
状況的に急ぎの要件を頼まれることが明らかで、かつ自分にも余裕がなかったり、先約があったりする場合の回答例。もちろん、内容によっては対応しなければならないこともありますが、その上で相手が依頼をしてくるかどうかで重要度が見極められます。
先輩・上司編
「いま忙しい?」と一番多く聞かれるのは社内、中でも先輩や上司など、上下関係で上の立場にある人からです。基本的には仕事の話が多いはずですが、このとき、「いま」のニュアンスが「この瞬間」なのか「直近」なのかで対応が変わるでしょう。
2分後でもいいですか?
急ぎのメール対応や資料作成等があり、今すぐは手が離せないものの、そのあとであれば対応可能であることを示す回答です。「2分後」は厳密に2分でなく、実際には10〜15分ということもしばしば。また、似たパターンとして「30分後」「17時以降」など、より厳密に時間を示す場合もあります。
一瞬なら大丈夫です
「2分後」との違いは、「今すぐ話が聞けるが、少しだけ」というニュアンスがあることです。ただし相手によっては「一瞬なら」を単なる枕詞として受け取り、結局1時間以上もつきあわされる可能性もあります。本当に少ししか時間がない場合は、「一瞬」を強調して答えたり、具体的に何時までなら大丈夫かを伝えたりすることが大切です。
新しい案件ですか?
厳密には質問に答えていませんが、話を聞くということを相手に暗に示す回答例。ここで、相手が「いや、仕事の話じゃないんだけど」などと切り替えした場合は、状況によって雑談に乗ったり、忙しさを理由に避けたりすることができます。
暇ではないですが...、何かありました?
何か嫌な予感がする場合、慎重に相手の意図を探るパターンです。「暇ではない」と前置きを入れることで、予防線を張りながら要件を確認することができます。
急ぎのタスクがあれば対応しますよ
こちらも厳密には質問の答えになっていませんが、協力的な雰囲気を出しながら「仕事であれば対応する」旨を伝えられます。相手が仕事以外の用事で話しかけた場合、その内容を伝えづらくなります。
明日のピッチの準備に追われているので、それが終われば
話しかけないでほしいことを伝えることができます。「ピッチ(提案のプレゼンのこと)」を別の何かに置き換えるパターンもあります。翌日以降も別の何かに追われていることを伝えれば、その人からはしばらく「いま忙しい?」と聞かれづらくなります。
わりと余裕はありますよ
公私どちらでも相手の用件を受け入れる姿勢を示せる回答です。親しい間柄の場合に使うことが多いパターンでしょう。
夜なら空いてます(笑)
仕事は手一杯だが、飲みには誘ってほしいことを伝えることができます。こちらも比較的親しい間柄で使うパターンです。
もう〇〇は終わりそうです
一緒にやっているプロジェクトなどがあり、進捗の確認だということが明らかな場合の回答です。もし仮に終わっていても「終わり"そう"」と答えることで、「自発的に仕事を探す気がない」と思われずに済むでしょう。
例の件がなかなか重くて...
上のパターンとは反対に、自分のタスクがまだ完了していないと言うことで、急ぎの仕事だと対応が難しいことをほのめかすパターンです。 本当に大変な場合を除いて、多用しすぎると「仕事が頼みづらい人」「仕事が遅い」と見られてしまう可能性もあるので、使い方には注意をしたほうが良いかもしれません。
同期・後輩編
同僚や後輩からの「いま忙しい?」に対する回答は、近況や実際の忙しさ状況を正直に答えても良いでしょう。ただ、周囲からの自分の見え方もあるので、相手によっては暇だと思われたくなかったり、忙し過ぎて余裕がないように思われたくなかったりもするでしょう。
今〇〇案件が佳境だけど、そんなにかな
ライバル視しているような相手に対しては、ついこのような答え方をしてしまうケースもあるようです。特に深夜にチャットなどで連絡が来た場合、「今」を入れることで「この瞬間も仕事をしている」ニュアンスになったりもします。もちろん残業自慢は時代にフィットしないかもしれませんが...。
正直ベース、プロジェクトがローンチしたばかりでめちゃくちゃ忙しい
広告業界に限らないかもしれませんが、実際のところは暇な状態というのはほとんどありません。「忙しい?」に対してはYes/Noで答えるというよりも、「何の案件にアサインされていて忙しいのか」を答えることが多くなりがちです。1つの案件が落ち着いたところで、ちょうどよく別の案件の山場がくることもよくあります。
今アサインされているプロジェクトは結構余裕だから暇だよ、そっちはどう?
これも何気ない会話の中でよくある回答です。久々に会話する相手であれば、相手の様子も聞いてあげると自分の情報収集にもつながります。
忙しい!早く飲みに行きたいね
そのつもりがなくても社交辞令になってしまう回答の典型です。チャットをたどると、1〜2か月おきにこのやりとりが繰り返される場合も少なくないでしょう。この回答に対して「忙しいを理由にしていたらいつまでも飲みに行けない」という返しが使われることもあります。
忙しさの過剰アピールはNG
「いま忙しい?」という一つの質問でも、何通りもの回答方法があり、回答によってその後のコミュニケーションが変わっていくことがわかると思います。忙しさをアピールしすぎると、社内外で新たな仕事を振られなくなったり、仕事を任せている後輩や部下から質問や相談を受けにくくなったりする場合もあるでしょう。逆に、できれば関わるのを避けたい人からの問いかけの場合は、それとなく忙しいことを伝えてかわす手もあるかもしれません。
また、できるときに周りを助けるという考え方も大切です。人間の心理としては、自分を助けてくれた人がピンチのときには、今度は自分が手を差し伸べようとするものです。周りを助けるという行為は自分のセーフティネットへの先行投資でもあります。仕事への積極性とチームの意識を忘れずに業務を遂行していきましょう。 特に、まだ若手と呼ばれているうちは、フットワークが軽いこともクライアントや上司から評価されるポイントです。「頼みやすさ」は時として裏目に出ることもありますが、基本的にはチャンスをつかむためのカギになることが多いでしょう。
「いま忙しい?」が激減!スケジュール管理ツールを共有するメリット
仕事のできる広告パーソンはコミュニケーションだけでなく、スケジュール管理やタスク管理を効率よく行っています。バッファをもってプロジェクトチームやクライアントなどの各関係者との調整、さらには根回しや日ごろからのコミュニケーション、そして関係者間との情報共有をスムーズに管理しているのです。 そこでコミュニケーションや情報共有を円滑にしてくれるのが、プロジェクトのタスク進捗や担当者を可視化する「グループウェア」や「スケジュール管理ツール」です。特に昨今はリモートワークが広まったこともあり、これらのツールを利用する企業が増えています。
スケジュール確認の非効率化解消
スケジュール管理ツールを使用することで、一つひとつの業務を関係者が随時チェックでき、「業務の見える化」が実現できます。また、スケジュール管理ツールがあれば予定を合わせるためのやり取りをせずに会議を設定することや、タスクの期限を確認することができます。相手のスケジュールがわかればコミュニケーションは円滑になり、意思決定も早くなるでしょう。
チームメンバーとのタスク連携の促進
チームのメンバーが現在どんなタスクを抱えていて、いつまでに遂行しなければならないのかを把握することは、プロジェクトチームメンバー同士の連携を促進できます。余力がある場合は他のメンバーのサポートをしたりと、仕事を効率化する様々な選択肢が生まれてくるでしょう。これにより組織やチームの一体感・連帯感が生まれ、生産性の向上にもつながります。
タスクの属人化を防ぎ、誰もが働きやすい環境に
特定の人しかタスクの状況を知らなかったり、タスク担当者しか対応できなかったりする場合、一部の人に業務が集中してしまい、不在時に誰も対応できなく業務が止まってしまうこともあるでしょう。リモートワークが増えていくこともあり、理想としてはどのメンバーでもタスクが把握・遂行でき、たとえ担当者が不在時でもチームの関係者が困らないような仕組みを整えることが重要です。
まとめ
多忙な広告業界で働くカギは、社内外の関係者との円滑で良好なコミュニケーションです。コロナ禍にリモートワークで業務を遂行している方も多いでしょう。コミュニケーションが効率的に行えるツールを活用し、事前に関係者間の予定を確認することで業務の迅速化を図ることができます。そして相手が置かれている状況や背景を理解しながらコミュニケーションを取り、業務を遂行していくことで、より良い成果を生み出すことが可能となるでしょう。
お陰様で、忙しくさせてもらっております