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システム開発業のERPパッケージ導入事例3選。得られた導入効果とは

2021/7/09公開2022/3/22更新

業務効率化や生産性向上を目指す設備投資のひとつとして注目されているERP。特にスクラッチ開発に比べ、導入時の初期費用や工数を抑えられる「ERPパッケージ」は、社員数100名以下の成長企業でも導入され、日々活用されています。本記事では自社開発も選択肢のひとつになるシステム開発業の企業が、あえてERPパッケージ導入した理由、得られた効果やメリットを紹介します。

システム開発業にERPパッケージがおすすめの理由

システム開発業は、案件・プロジェクト単位で業務を行い、収支管理を行う業態です。多くの場合が完成までに長い工期を要し、オーダーメイドのサービスを展開しています。そして原価の大半を労務費が占めるという特徴があります。案件・プロジェクト単位での予実管理、エンジニアの人員管理、原価計算が必要なため、それらを一元的に管理できるERPはシステム開発業の業務に合ったシステムといえます。

そのなかでも、ERPパッケージは標準的な業務に合わせて製品化されたものであり、手順もある程度マニュアル化されているため、スクラッチ開発のERPよりも初期費用が抑えられます。さらに稼働までの時間を短縮できるというメリットがあります。

またシステム開発業にありがちなお悩みとして、

  • 基幹システムとプロジェクト原価管理が別立てで、 収支情報をタイムリーに見ることができない
  • 外注費、ハード仕入、エンジニアの労務費・販管費など集計が不十分で、 案件ごとの営業利益を見えていない
  • 複数の部門間で、1案件を回しているが、 部門間発注などの処理が複雑

といったものがあります。これらの課題は社内で複数のシステム・ツールを使うことにより起きているものです。複数の機能を統合し、情報を一元的に管理できるERPは、システム開発業にありがちな課題解決にも繋がっていきます。 ERPやERPパッケージについては、下記の関連記事ににて詳しく紹介しています。

ERPパッケージを導入し、業務を効率化したシステム開発業の事例3選

ここからは本ブログを運営している株式会社オロが提供するERP「ZAC」を導入し、課題解決・業務効率化を実現したシステム開発業の事例について解説します。今回は社員数100名以下の成長企業に絞り、導入効果・選定理由等を紹介しています。

システム開発業の導入事例①-INSIGHT LAB株式会社様-

社員数60名規模でZACを導入した同社。導入の最大の目的は「月次決算の実現」でした。ZACの締め処理機能を活用し、集計作業を効率化。念願だったスムーズな月次決算を実現しました。

またシステム選定時に内製でシステムを作る声もあったものの、社内エンジニアの時間を使うことがネックだったといいます。本業があるなかで社内プロジェクトの開発を進めることは、パッケージ製品の導入に比べて数倍の時間がかかる状況でした。同社では、スピード感を重視しZACを選定。実際に導入から3ヵ月で本稼働を実現しています。

システム開発業の導入事例②-株式会社シムトップス様-

社員数40名規模で、ZACを導入した同社。企業としてさらに成長するために「タイムリーな原価計算を実現したい」と考えていました。ZACはプロジェクトごとに作業時間を入力することで、「どのプロジェクトに」「誰が」「何時間」かかわったか、という詳細な工数管理を行うことができます。正確な作業工数に基づいた原価計算は、業務改善やタイムリーな経営判断に繋がっていったといいます。

また、会社に出社しなくても自宅から利用できるクラウド型のシステムであることもZACの選定理由のひとつでした。

システム開発業の導入事例③-AZAPAエンジニアリング株式会社様-

社員数90名規模で、ZACを導入した同社。導入目的は、原価配賦でした。ZAC を活用した原価配賦の実現により、タイムリーかつ精度の高い案件別の原価計算が実現。案件の利益率や稼働状況がリアルタイムで確認可能になり、利益率の低い案件に対して早期対策が可能になりました。

また、社員数の増加とともに、別のツールで管理していた経費管理を一元管理したいニーズも出てきたと言います。そのような細かなニーズにも答えられるZACは、さらに事業を拡大していく同社の業務管理を支えるシステムとなっています。

事例から学ぶ、未来を見据えたシステムの選び方

自社システムを開発することができる環境であっても、本業が忙しく計画が予定通りに進まない可能性があります。さらに開発後は、社内SEを選定し、継続して保守対応も行わなければいけません。

料金がかからず、独自の業務や商習慣に対応できる自社開発システムであっても、長い目で見て本当にメリットがあるのかをよく考える必要があります。

また上述の事例のように社員数の増加とともに一元管理のニーズが強くなることや、テレワークが主流になったことでクラウド型のシステムである必要性が高まっていくことも加味していくべきでしょう。これからの成長企業には、より柔軟性のあるシステムが求められます。

ZACはパラメータ設計を採用し、カスタマイズを極力抑えながら業務にフィットするシステムを構築しています。必要に応じてパラメータを組み合わせることで、業務管理の最適化を実現します。

まとめ

案件・プロジェクト単位で業務を行い、収支管理を行う必要があるシステム開発業。1人が複数のプロジェクトに関わっているため、原価管理が難しくタイムリーに利益が見えづらいといった課題を抱えている方も多いのではないでしょうか。

「プロジェクトごとに正確な工数・原価管理を行いたい」「エンジニアの未来のアサイン管理を効率化したい」といったシステム開発業ならではの課題を解決するには、クラウドERP「ZAC」のような、システム開発業の業務に合ったERPの導入がおすすめです。

Q
システム開発業のERPパッケージ導入のメリットは?
A
プロジェクト単位で業務を行うシステム開発業は、完成まで長い工期を要し、原価の大半を労務費が占めています。プロジェクト管理機能をもつERPパッケージを選ぶことで、プロジェクト単位での予実管理や人員管理、原価計算を一元に管理できます。詳しくはシステム開発業にERPパッケージがおすすめの理由をご覧ください。
Q
システム開発業のERP選びのポイントは?
A
テレワークに対応したクラウド型のシステムであることや、カスタマイズを抑えながら業務にフィットするシステムであること、などがあげられます。詳しくは事例から学ぶ、未来を見据えたシステムの選び方をご覧ください。

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日々の業務を共にするITシステム。時とともに現状とのミスマッチが生じることも少なくありません。自社に合うシステムを安全に利用し続けるために見てほしい、システム見直しのポイントをまとめました。

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この記事の筆者

株式会社oRo code MOC クラウドソリューション事業部マーケティングチーム

高橋 礼

2019年7月に株式会社オロの子会社・株式会社oRo code MOCに入社。新潟を拠点にオロの製品・クラウドERP「ZAC」のマーケティングチームの一員として活動。過去7年間、雑誌編集に従事していた経験を活かし、ライティング業務やホワイトペーパー制作に携わる。

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